柿の種(平成8年開業当時の話)

 私の事務所の課題     

平成8年の夏に事務所を開業して半年近くが経っていますが、会計事務所の固定的な仕事がかなりあるなという印象を持ちました。

今は、職員の方は雇用していませんので、自分で何から何までやっているのが現状です。稼働時間の40%位は毎日送られてくる郵便の処理や銀行へのお使い、事務所の掃除片づけ、重要書類の整理ファイリングなどに費やしていると言った感じです。

今の規模での事務所経営は不効率極まりないばかりか、事務所経営の根幹に関わることです。この解消こそ私の課題です。

そうなのです、当事務所の課題は規模拡大です。


 種はなぜ出なかったのか     

不効率解消のためにはルーチンワークの標準化と規模の拡大を進めるしかないです。前者については当事務所では効果は非常に薄いと考えますが、今後のために少しづつ実行しています。

開業時どの先生も悩むのが規模の拡大です。せっかく独立開業したのに成功しなければつまらないですものね。

しかし、自分スタイルに逆らってまで急激な規模の拡大は望んでいません。自分のスタイルの営業戦略で少しづつ種をまいています。

子供の頃、柿の種を庭に植えて芽の出るのを待っていた記憶があります。
この時はあいにく芽が出てこなかったのでした。では、なぜ芽は出なかったのでしょうか?

子供の頃の過ちを繰り返さないために規模拡大に置き換えて自問自答してみました。

(1)種が悪かったから

こればかりは、いたしかたないですね、この種は自分自身の資質に関わることで すから、時間をかけて人間を磨いて行くしかないです。

ハイ、わかりました。

(2)土地が悪かったから

人間どんなにすばらしい人でも相性というものがあると思いますので、いろんな土地に種をまき解消していくようにしてください。

ハイ、いろんな土地を探し、相性のよい土地を見つけ集中的に種まきしたいと思います。

(3)種の数が少なかった

すべての種に芽がでるはずはありませんね、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」も重要ですよ。

ハイ、勇気を振り絞ってポジティブな姿勢で向かっていきます。

(4)水や肥料はあげていましたか

種をまいて放っておいては、出る芽も出ません。継続的なフォローやケアが必要ですよ。いやがらずにちゃんとやって下さいね。

ハイ、反省しています。

(5)愛情をもって育てましたか

植物もクライアントも愛情が必要なことは解っていますね。 

ハイ、人生は愛ですから。  


 このようなスタンスで当事務所は規模拡大に向けて頑張っていきます。